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北信州は黒姫山を望み、古くから変わらない景色で森や田畑が広がる地に「温石」はあります。
これまで「日本料理　温石」は松本で営みを続けて参りましたが、2020年に黒姫に移り新たなお店を作りました。
屋号を「温石」と改めまして、今後は日本料理に限る事なく、日本食の美味しさ、豊かさ、繊細さ、奥ゆかしさをより多くの方に味わって頂きたいと思っております。
長野県は蕎麦の産地としてよく知られていますが、良質な小麦も栽培されています。そこで長野県の小麦で美味しいおうどんは作れないかと考えました。
あらゆる小麦粉を試し、中でも北信州から中信州にかけて栽培されているユメセイキは、もちもちと滑らかな食感を生みます。その特性をより活かすために、県内で栽培される数種の小麦をブレンドし、水分量、塩濃度、熟成などを変え試行錯誤を重ね、その末に辿り着いた麺は滑らかでふわっと柔らかい中にもちもちした食感を残します。その麺との相性を考え、香りを抑え、しっかりとした優しい旨味だけを引き出したお出汁を合わせ、砂糖や味醂などの甘味調味料を一切使わず、調味料も極少量に抑え加減した、最後まで飲み干して頂けるおうどんに仕立てております。
３種のお出汁をご用意し、醤油、味噌、酒粕などの調味料は全て信州で醸したものを使用した、言わば「信州うどん」です。
ここ黒姫から、長野県で栽培される小麦を全量使用した信州うどんをお届け致します。